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モンハン適当に

アプトノスが引く竜車が行き交う大通り。街は活気に満ち溢れて、笑顔と笑い声だけでなく怒声や喧嘩などもあらゆるところで起きている。
そんなことが日常的に起こるのがこの街。

『ミラルカルデ』

そんな元気だけはとりあえずいい街に約一名ほどその雰囲気に似つかわしくない少年が一人。

「うわぁ。大きな街だな。早速村に帰りたい」

そんなことをこちらも日常的に使っているわけである。彼の成分は九割が面倒くさがりやでできている。少年よ大志を抱かんかい。

「でも村長にお前なら街に行ける!とか言われたしな。はっきり言ってはた迷惑な話だ」

やる気もない、さわやかさもない、狩りもそんなにうまくない、おまけに金もない。
さわやかさだけは身なりを整えればある程度まで見れるのだが、いかんせんそんなことをしようとはしない。なぜなら狩りの時にどうせ乱れるだろうと思っているから。単純明快謎解明。

しかし少年も曲がりなりにもハンター。一応ギルドに行きライセンスをもらうことにする。ライセンスがなければ狩りはできないらしい。ライセンスなしで狩りに行けば無許可で狩りをしたとみなされあとでこわいこわい処罰があるそうだ。
少年もそれは嫌なわけで渋々街にある酒場へとのたのたと歩いてく。とても気だるそうに。

「それにしても広い、広すぎる。酒場なんて見当たらないじゃない…」

最後まで呟こうとした瞬間、ばかでかい建築物をみつけた。それに看板もひときわ大きい。

~酒場 狩りがしたい人はここにきてね~

あった。だがしかし。

「どう考えても後ろの文章はいらない気がするんだけどな」

酒場に行く輩なんてものは酒場で働いている従業員かハンターぐらいなものだから少年が言うことにも一理ある。
だがここは村と比べて規模が違う。店の大きさ、ハンターの数、それに強さ。ハンターが強ければそれと対峙するモンスターたちも結果として強いわけでこれほどまでに違いがあるのなら、あれぐらいの文章はあったほうが親切なのかも知れない。

「とりあえず入るか。ライセンス貰ったら宿のほうもとらなきゃいけないし」

新人と言ってもなにからなにまで他人に教えてもらえるわけじゃない。ある程度のことは自分ひとりでやらなければいけない。
それは人の基本だが少年の世界じゃそれをできない人間も多々いるのだった。

少年は酒場のドアを開ける。といっても西部劇にでてくるようなドアがあるとおもいきやドアらしきものは見当たらず、ただそこにぽっかりと空間があるだけだった。だから開けるとは言わず、入ると言ったほうが正しい。

「ドアもなしかよっておわぁ!」

少年はとっさに回避行動をとる。悲しきかなハンターの癖なのかもしれない。

酒場の入り口から数人近くのハンターたちが怖い顔をして出てきた。合計で八人、ということは二つのパーティーに分かれているのかと予測した。ハンターたちは一人で狩るときや、徒党を組んで狩りをする人たちもいる。だがパーティーを組むときでも人数はギルドによって定められている。その人数は四人。
そして今酒場入り口付近に出てきたのが丁度八人。ハンターなら当然二パーティーだと思うだろう。実際、パーティーを組むときに二人だったり三人だったりする組み合わせは少ない。そういうパーティーは大抵付き合いの長い仲間同士でやっているものだ。

ついでに補足。パーティーには固定と臨時がある。固定はさっきも言ったとおり仲間でずっと狩りをすること。臨時は一回だけそのパーティーで狩りをすること、以上。

そしてハンターたちはこれでもかと言うくらい大きな声でわめき散らしだした。

「てめーらみたいな下級ハンターは大人しくキノコ狩りでもしてな」

少年曰く、キノコ狩りは楽しいですよ?

「はっ、お前らこそそんな大したことない装備で粋がってんじゃねーよ」

少年曰く、イャンクックが狩れればいい装備だと思いますよ?
わいわいがやがや、よりいっそう酒場の入り口はヒートアップへ。

「今のうちにライセンス貰っておこう。ぼっーとみてたら何されるかわかったもんじゃない」

幸いにも入り口付近から五メートルほど離れた場所で喧嘩しているため、難くせつけられずに酒場に入れそうだった。その思惑通り、少年は酒場に入ることに成功した。

「報酬もらってもいいくらいだな、うん」

「いらっしゃいませー」

酒場に入った途端元気かつ可愛い声で挨拶される。少年、今だけその位置を交代してくれたまえ。
2009.03.29 Sun l 自作小説 l top ▲
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