上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top ▲
今日も煙草の煙で黄ばんだ天井を見上げている。
酒を片手にずっとなにもしないまま。それで一日が終わる。
一人でいる事には慣れきっている。優樹は三年間そうして生きてきた。

「今日も平和だねえ、いいことだ」

独り言が虚しく部屋に木霊する。それも既に三年間繰り返してきている。
飼い殺し状態なのは百も承知だった。仕方ない、と割り切るしかない。

「まあお酒あればいいか」

そう言って優樹は酒を口に運ぶ。真昼間からよく飲む。
だがそれは言い換えれば今日も平和だということ。

「そろそろ熱くなってきたなあ」

独り言は終わらない。優樹の口はまるで呪文のように細々と動き続ける。
かつての仲間がいたなら、優樹の独り言もないのかもしれない。
だが、もういない。誰一人としていない、だからこそ優樹は部屋に一人ぼっちなのだ。

「…ん?勧誘の人かな」

聞きなれない足音と心音。一瞬警戒するも素人のそれだ。
優樹はすぐさま気を緩める。でようかでまいか。

「とりあえず、窓開けよっと」

そういって優樹は窓へと向かう。この部屋の窓を開けるのは夏到来の証。
いまや優樹だけがそれを知っている。優樹だけしか知らない。

「…まぶし」

こうして一日が始まり、終わる。
それが彼女の日常。
2009.04.23 Thu l 自作小説 l COM(0) TB(0) l top ▲

コメント

コメントの投稿












       

トラックバック

トラックバックURL
→http://monhan1.blog45.fc2.com/tb.php/213-927e7c46
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。