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律子「もう、起きてください」

男「ん~もうちょい…」

律子「もうお天道様が昇ってます」

男「休日なんだし…」

律子「ダメ!です」

男「ぶうー」

顔をしかめながら男は体を起こす。
それと同時に勢いよく掛け布団が一瞬宙を舞う。

男「うわっぷ、せめて布団からでてからにしてくれよー」

律子「掛け布団があったら何度でも寝るでしょうに、それの防止策です」

男「でも埃が舞うんじゃないか?とりあえず戻しても…」

律子「後で掃除しますから」

まだまだ寝たりない男はなんとか掛け布団をもう一度取り戻そうとする。
それを律子はスパッと切り捨てる。
この二人のやりとりは今に始まったことではない。もう数年近くこの光景は続いているのだ。
朝日が眩しい朝に、彼と、彼女は変わらずにこんなやりとりをしている。

律子「さあさあ、朝ごはんの用意、今日はそっちですよ?」

男「ああ、そうだったな。なら起きるしかないか」

そういってようやくベッドから降りる。フローリングの床に溶け込むようなベッドだ。

律子「今日は軽いものでお願いします」

男「わかった、んじゃまーとりあえずパンってとこか」

律子「はい、そっちのほうが…ふふ」

律子が不意に笑う。男は首をかしげ、律子に言う。

男「なにがおかしいんだ?イケメンすぎて笑っちゃったのか?」

大胆不敵に自分がかっこいいから笑ったのかときく男。
そもそも質問にすらなっていないものでも律子は答える。

律子「はい、イケメンさん…の寝癖に笑っちゃいました」

男「…そーいうことね」

律子「かっこよくなくてもいいじゃないですか。私は大好きですよ、あなた」

そう言い終え律子がまた笑う。それにつられて男も笑う。朝日がいっそうに眩しい。
そんな変わらない朝。変わらない、幸せな朝。


P「ってのはどうでしょう?」

社長・小鳥「「採用っ!」」

律子「却下です」

P「ええー素敵奥様な律子、いいと思うんだけどな」

律子「なら永久就職しましょうか?」

P「えっ、なんて?」

律子「なんでもありません、もう」

まあ、なんだかんだでこちらも幸せそうです。
2009.05.31 Sun l 自作小説 l top ▲
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