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2009/06/08 (Mon) ダブルブリッド ~週七休み課~

「…暇です」

それが太一郎がこの仕事場について挨拶の次に言った言葉だった。
確かに、実質ほぼ週休七日のこの仕事は太一郎には退屈そのものだろう。
そのほぼ週休七日に三年間耐えた猛者、片倉優樹はそれに答える。

「まあこれも仕事のうち、かな?」

彼女らが暇ということは重大な事件は起きていないと同義であるから、確かに仕事がないほうがいいとも言える。それでも太一朗は我慢しきれずこう続ける。

「仕事がなくては仕事じゃないでしょう。なにかやることはないんですか?」

しきりに仕事をしたがるのは、彼の性分だ。
仕事人間、とかではなくなにかをしていないとだめな人間なのである。
それで無性になにかを欲しがる今の事態になっている。
こんな太一朗の質問にも優樹は律儀に答える。

「結論から言うならないよ。家に帰って寝てもいいんだよ?誰も咎める人はいないし」

「優樹さんは上司でしょう、多少は咎めてください」

「あっ、そうだね。ごめん」

そう言って平謝りする優樹。
それを見て少々呆れる太一朗。
実は毎日、この二人はこんなふうに時間をつぶしている。
それに二人が気づくことはない。
二人とも互いの笑顔を見るだけで精一杯なのだから。

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流ぬこ

Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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