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やよい「おっそうじおっそうじたのしいーな~♪」
社長「おっ、高槻君。おはよう」
やよい「あっ!社長、おはようございまーっす!」
社長「ハッハッハ!今日も元気だね」
やよい「はい!私はいつでも元気でーす!」
社長「これからもその調子で頼むよ」
やよい「わかりましたー!」
普段なら社長とやよいの会話はこれくらいで終わる。
だが今日は違った。
やよい「…う~、困ったかもー」
社長「ん?どうしたのかね?」
やよい「今日は他にお仕事があって掃除しきれないかもです…」
社長「掃除は後回しで、お仕事をがんばってくれるだけでいいのだがね」
やよい「途中でやめるのと落ち着きません~…」
社長「…わかった。私も手伝おう」
やよい「えっ!?社長がですか!」
社長「アイドルの危機とあれば尽力しなくてはな。さあ、はりきってやるぞ、高槻君!」
やよい「はいっ!」
社長「高槻君、こっちのほうは片しておいたぞ」
やよい「はいっ!助かります!次はあっちをお願いできますか?」
社長「合点承知の助、だ」
やよい「合点…?誰かの名前ですか?」
社長「い、いや…これがジェネレーションギャップか」
やよい「?」
やよい「終わりましたー!」
社長「いや、綺麗になると心も清々しくなるな。実に素晴らしきことだ!」
やよい「そうですね!社長、手伝ってくれてありがとうございましたー!」
社長「いやいや、礼には及ばんよ。私もたまにはこういったこともしなくてはいけないしな」
やよい「そうなんですか?」
社長「そうだ。私の元で働く従業員やプロデューサー、勿論君たちアイドルたちもたまにこういったことをしていると思う。うちの事務所はまだまだ人が足りないからね。なれば、社長である私もやってみなくてはその仕事の辛さ、楽しさがわからないし共有することもできない。それは寂しいものなのだよ」
やよい「すいませんー…私、あんまり頭がよくないからよくわからないですけど…社長が寂しいときは私が元気付けてあげます!」
社長「それは頼もしい、期待しているよ?高槻君」
やよい「はい、あのそれと!」
社長「なにかね?」
やよい「私のこと、高槻君じゃなくてやよいって呼んでもらえませんか?そっちのほうがしっくりくるんです!」
社長「おおっ、これは失礼したね。ではやよい君」
やよい「はいっ!えへへ~」
社長「それじゃ、仕事がんばってくるんだぞ!」
やよい「はいっ!それじゃ、いってきまーす!」
それを言い残し、満面の笑みで仕事へと向かうやよい。
そんなやよいを優しく微笑みかけ見送る社長。
決して普段からそんなに話すわけじゃない。
それでも繋がっている。765プロと言う家族なのだ。
社長「がんばるんだぞ、やよい君」
小鳥「それじゃ、社長もお仕事がんばりましょうね」
社長「こ、小鳥君!その、だな。別にサボっていたわけじゃ…」
小鳥「…わかってます。やよいちゃんのためにも、みんなのためにもがんばりましょう」
社長「…ああ、そうだな。では、小鳥君も今日一日よろしく頼むよ!」
小鳥「はいっ」
そんな素敵な朝の風景だった。