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「うーあー、こんな遅くまで仕事とは、ありえんだろう普通」

「ぴよっ!?ぷ、プロデューサーさん?!」

「あり?小鳥さんじゃないですかどうしたんです?春香の訛りみたいな呼びかたして」

「えっいやその、てっきりもう帰られたのかと思っていまして…」

「ですよね、自分にもそう思ってた時期がありました。まあいろいろありましてね」

「そう、なんですか…」

「ところで、小鳥さんはなにを?」

「ぴよよっ!?」

「いやここ驚くとこですか?」

「ちょ、ちょっとしたジョークですぴよっ!」

「はあ…あとさっきからあまーい匂いが漂ってくるんですけど」

「ぴよぴよっ!?」

「ぷよぷよ?俺は16連鎖までならしましたよ、あれはアツかった…!」

「あーえっとその~…なんといいますか」

「なんか作ってるんですよね、夜食か何か?」

「そーいうわけではないんですけどねー…」

「そうですかー、夜食だったらわけてもらおうかと思ったんですけどね」

「えっ?」

「まあおとなしく帰りますね、というか小鳥さん一人で帰れます?危なくないですか?」

「だ、大丈夫です。これでも合気道を嗜んでますので…」

「そうですか、それじゃ」

「…ちょっと待ってください」

「はい?」

給湯室にかけこむ小鳥。
すぐさま戻ってくる。

「これ、まだ形にもなってないドロドロの状態ですけど…」

「うおっ、チョコレートですか。ドロドロだと本当にアレみたいですね」

「よかったら食べますか?」

「いいんですか?」

「はい、この時間帯に甘いものは天敵なので」

「そうですか、それじゃ頂いてもよろしいですか?」

「はい、がっつり食べちゃってください」

「じゃ頂きます!」

ものの数分で平らげるプロデューサー。
口には点々とチョコレートが付いている。

「ごちそうさまでした」

「はい、それじゃお口ふきますね」

「いやいやそんな、こんなのなめとけば…」

「いいですから」

丁寧にチョコレートをふき取る。

「いやー照れくさいですね」

「ふふっ、それじゃ私も帰ります」

「じゃ途中まで…」

「事務所前まででいいですよ、私とプロデューサーさんの家はまったく違う方向ですから」

「本当に大丈夫ですか?」

「ええ、これでも柔道空手剣道合わせて10段ですから」

「そ、それはすごいですね。なら安心です」

「わかっていただけましたら、ここで失礼しますね」

「はい、お疲れ様でした」

「お疲れ様です」


「ん、天敵ならなんてチョコなんか作ってたんだ?」
ふと疑問を漏らしたプロデューサー。
一方では。

「素直に送ってもらえばいいじゃない、私のばかーっ」
一人後悔する765プロの事務員。
精一杯振り絞った勇気は、口元を拭くためだけに使い切ってしまったようだ。
2010.02.14 Sun l 小説 l COM(1) l top ▲

コメント

小鳥さんに愛を。
素晴らしい、小鳥さんを見ました。愛を。小鳥さんに愛を。後ろから抱き締めたくなる小鳥さんです。かわいらしい。いや、リアルにやったら武道合わせて十段にぼこぼこにされそうですが。…ああ、小鳥さんを書こうかな。白い、白い、純白の小鳥さんを。
2010.02.16 Tue l エイジ. URL l 編集

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