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千早の誕生日ということで、企画の前に一つ投下。
追記はssです。もちろん彼女の誕生日のための。
「千早、誕生日おめでとう」

「えっ、もうそんなでしたか?」

「二十五日だな、今日は」

「ということは、二月ももう終わりですね」

「いやいや、そこはさ、自分の誕生日を喜ぼうな」

「でも生まれただけというだけで、どうということは…」

「ふーん、じゃこのプレゼントもいいか」

「プレゼント?誰へですか?」

「ギャグかなんかで言ってるのか?」

「冗談はあまり得意ではないです」

「なんというか、千早」

「はい?」

「はい?じゃなくて、プレゼントは千早への!如月千早へのお誕生日プレゼントです!」

「私への、ですか?えっ、えっ…」

「去年は風邪で寝込んでて渡せなかったけど、今年はな」

「はあ…特に欲しいものはないですけど」

「そこれはあれ、俺の独断と偏見で勝手に選んだから」

「どんなものですか?」

「ちょいまち」

自分のかばんの中を漁るプロデューサー。
そこで手に取ったものは二つ。

「まず、これ」

「これは、譜面ですか?」

「そっ、それが去年渡そうと思ってたもの、もったいないと思って一緒に持ってきた」

「このCDは音源ですか?」

「ご名答、口ずさむ程度の曲だから大したこと無いけど、良かったら歌ってみてくれ」

「曲名は、ないんですね」

「そこは千早に決めてもらいたい、て作った奴が言ってた」

「曲名、ですか。ちょっと面白そう」

「んでこっちが今年の分」

包装もされていない、箱にも入れられていないそれは。

「ブレスレットですね」

「だな」

「…えっ?これも私がもらっていいんですか?」

「千早、熱でもあるのか?他に誰にあげるんだ」

まじまじとプレゼントを見る千早。
中央に三日月の装飾が施されている。

「それじゃ改めて」

「…」

「千早」

「は、はい?」

「誕生日おめでとう」

「…」

「これから遊びに、といきたいところだが生憎仕事でな」

「…」

「それじゃ」

「…」

「おーい、聞いてるか?」

「…」

「返事がない、ただのちっぱいのようだ」

「…」

「本格的に聞こえてないか、仕方ない」

それだけ言ってプロデューサーは事務所を後にする。
一人、黙々とそこに立ち続ける千早。

「…っ」

ようやく事態を把握できてきた千早のその顔は恥ずかしさと喜びとその他もろもろがいっぱいにつまった、笑顔だった。
2010.02.25 Thu l 自作小説 l COM(0) l top ▲

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