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君は、私が怖くないの?

怖くない、かな。

どうして?かたっぽの目が変なのに?

確かに変だね。

こんなに腕が生えてて気味が悪いのに?

確かに気味が悪いね。

頭にも腕が生えてるのに?

確かに怖いね。

人形みたいなのに?

確かに生きてないみたいだね。

ならどうして?

確かに君の片目は変で腕もいっぱいあって気味が悪くて頭にも腕が生えていて怖くて人形みたいに生気がない、でもそれ以上に君が愛しい。

愛しい、ってなに?

好きだってこと。

私が、好き?こんな化け物みたいな私が?

そう、化け物みたいな君がバカみたいに好きなんだ。

どうして?

それがわかったら苦労はしないね。なにせ僕だって恐怖との板ばさみの感情で戸惑ってるから。

怖くて、でも好きでいてくれるの?

怖いってのには慣れると思うけど、ただ好きだっていうほうに終わりはないと思うんだ。だから抱きしめていいかな?

抱きしめる、こんな私を?

あるいはそんな君だからこそかもね。片目は変で腕もいっぱいあって気味が悪くて頭にも腕が生えていて怖くて人形みたいに生気がない君が怖くて、好きなのかもね。

…。

抱きしめてもいいかな?

…優しく、してね?

それは恐怖に打ち勝てたらってことで。


そうやってゆっくりと僕はモノ子を抱きしめた。おっかなびっくり抱きしめた。
2010.04.09 Fri l 自作小説 l COM(0) l top ▲

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