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2010/04/25 (Sun) 似たもの同士 転

パワプロのあおいちゃんssも書いたけどまだ2828が足りないです。追記は忘れてた似たもの同士の続き。

感覚は麻痺していく一方だった。
その麻痺しているという実感が一番たちが悪い。
同僚に具合でも悪いのかと、そう尋ねられてようやくわかった。
あまりに人ならざる顔で毎日を過ごしていたことに。
ここからは地獄だった。
注意され気づけたもののその人ならざる顔は自分の顔を支配し続けた。
試しに一日中ずっと手鏡を持って顔を覗き込んでさらに恐ろしいことがわかった。
あの少女に会うとその人ならざる顔がさらに歪み笑っていたのだ。
これが本当に自分かと思うととてもじゃないが落ち着けるものではなかった。
それから現状は変わらず最初は心配してくれていた同僚や生徒たちも不気味がって近寄ってこなくなり僕はゆっくりと、でも確実に独りになった。
ああ、まるで昔の僕だ。結局僕は変われないでいたんだ情けない。
身も心もやつれなにもかもがどうでもよくなった。
人を殺してる場合じゃない、むしろ誰か僕を殺してくれ。
そう思いながら僕は毎日彼女の元へ訪れた。
その頃から僕は僕を見失わないようにするため、本当はとっくに見失ってたかもしれないけど、彼女を殺すことはしなかった。
でも結局独りでいる時間が長ければ長いほど多ければ多いほど僕はおかしくなっていった。
それは実生活でもあらわになる。
授業をしているさいに突然叫びだす、でもすぐに普通に授業を開始する。
何食わぬ顔で隣の先生の昼食をつまんだり、ちゃんと美味しいですと感想は言う。
なんとなく女子トイレに入ってみたり、面倒だったので窓から飛び降りたり。
皆からキチガイと言われるまでにそう時間はかからなかった。
それでやっぱり遅からずクビにされた。
そういえばあの少女はどうしてるか、ここ最近は会いに行っていない。
ふらふらとした足取りで初めて彼女と出会った階段に行ったら、そこに彼女はいた。
あの時と違って首は折れていない。
ふと、考えた。
死ななくても痛みはあるんじゃないかって。
僕が首を絞めたとき、手首を切り裂いたとき、心臓や脳を刺したとき、ノコギリでバラバラにしたとき、青酸カリで不意をついたとき、彼女を犯した後で殴殺したとき。
もちろんこの階段から突き飛ばしたときだってそうだ。
痛かったんじゃないだろうか。
苦しかったんじゃないだろうか。
気が狂いそうだったんじゃないだろうか。
頭が、くらくらとしてきて倒れそうになった。
そんな僕に彼女はこう言った。
「次はどうやって殺してくれるの?」
それで僕は泣いてしまった。
こんなにひどいことをしたのに、あんなに苦しい思いをさせたのに。
それでもまだ僕を頼ってくれる、僕を信頼してくれる。
こんな僕でもだ。それがひどく、歪に僕の心を締め付けて泣いてしまった。
こんなにも歪で、こんなにも唐突で、こんなにも最低で、こんなにも最悪な形だけど。
僕はこの少女のことが好きになってしまった。

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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