上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top ▲
「夏だなぁ」

「夏厨乙ね」

「なぁ伊織」

「なに」

「お前それどこから覚えてくるんだ?」

「あんたが教えくさったんでしょうが」

「はあ、そうだっけ」

「そうよ」

「記憶にないんだがなー」

「おめでたい脳細胞をもつと気楽そうで何よりだわ」

「俺だって毎日泣いたり苦しんだりしてるぞー来世で」

「来世まで予約済みなんて随分と図々しいわね」

「あら、きっついのねん」

「…来世でも会えるかしら?」

「織姫と彦星がーか?」

「そうじゃなくて、私やあんた、この事務所のやつらと」

「つまり来世にやよいおりがあるかってことか」

「その腐った考え方をデフォルトでぶちまけないでくれるかしら」

「でもまあ、会えたらいいな」

「出来ればアイドルとプロデューサーじゃない、アイドルとアイドルじゃなくて例えばみんなが同級生だったらそれはとてもいいことだと思わない?」

「亜美と真美があずささんと同級生…だと…?違和感が塊でやってくるな」

「あずさが亜美と真美と遊ぶってどんなかしらね」

「亜美と真美がいたずらしてあずささんがあらあらうふふするんだろう」

「今現在と同じじゃない」

「ゆきまこ、みきりつ、やよいおり、はるちは大漁か、胸が熱くなるな…」

「なんでみんながみんなそっちの気もちなのよ、バカなの?死ぬの?」

「あくまで願望であり、俺がみんなと同級生なら是非俺に惚れてくださいお願いしますということだ」

「もしかしたら可能性はあるかもね」

「そういうってことは伊織でも可能性ありなのか」

「ええ」

「そっか」

「…」

「…」

「…なに考えてるの?」

「んー?はやく来世こないかなーと思って」

「…あ、そう」

「うむ、それと」

「なによ」

「髪型、そっちのほうがかわいくて好きだぞ」

「…うっさい、ちょっとしたイメチェンですしおすし」

「ちょくちょくネタ使ってるあたりがそのユーザー層にうけそうだな」

「うっさい」

「ははは」

「それより、さっきの言い方だと前の私はかわいくないと聞こえたけど」

「んなわけない、前の伊織だってかわいいさ。ただ俺は今のほうがいいなぁって思ったからね」

「それはどうも、素直に嬉しいわ」

「い、伊織にだけに言うんだからねっ」

「普通に気色悪い」

「ああ、俺も今鳥肌がスタンディングオーベーションした」

「バカっねぇ」

「なんだろうなぁ」

「…夏ねぇ」

「夏厨乙」

久々の休暇でこいつと遊びに行く計画をしなかったのはなぜだろう。
今までの私ならそうしたはずで、そうしなければならないと謎の使命感に溢れていたのに。
今の私はこうして、くだらない世間話に身を傾けている。
わからない。でもこれでいい気がする。
何故それでいいのかはわからないけど、今はこの怠惰な一日に身を預けてこいつといたい。
できるなら、来世まで。
2010.08.01 Sun l 自作小説 l COM(0) l top ▲

コメント

コメントの投稿












       
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。