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2010/08/22 (Sun) ようやく書き終わったー。

まさかここまでの時間になるとは。
一番長いかもしれませんね。それはでどうぞ。
書いてみm@ster第七回作品「あずさと千早のファンタジックノスタルジアRPG」

それは缶コーヒーの外面が汗だくになるほどの昼下がり。
三浦あずさが事務所を訪れてほどなくして起きる。

「ただいまかえりました~」

おっとりとし、ゆったりとした彼女の優しい音色は誰にも届くことはなかった。
この時間の事務所にアイドル達はいない。
あずさもたまたま仕事が速く終わったに過ぎず、いつもならまだまだ仕事中だ。
最近は水着撮影のほうが多いので涼しくて助かるのけれど、あずさとしては苦笑いの心境だった。
彼女は年甲斐もなく、というと失礼だがいまも自分だけの王子様を探している。
果たして彼女の前に王子は現れるか、それはまた別の話として。
今目の前にある現状、それはかなり珍しいことだった。

「あらあら、千早ちゃんがお昼寝なんてー珍しいわね」

アイドルにはあまり似つかわしくないキャッチフレーズ、歌姫。
その人如月千早が携帯を握り締めながらくーくー眠っているのだ。
たまにくっとか言っているとネタ的にも面白いが残念ながらさすがにそれはなかった。
話を戻すと、如月千早という生真面目が服を着て歩いている人間がこの時間に事務所で寝ているのはありえないと言っても過言ではなかった。

「膝枕でもしてあげようかしら」

ゆっくりと足音を立てず千早に歩み寄る。やがてその端整な顔がはっきりとわかる距離まで近づく。
その端整な顔が今は歳相応に、そして果てが見えないほど可愛くあった。
二人ともロングヘアーで髪の色も似通っている。姉妹と言われて違和感はあまりない。
唯一の違いといえば胸囲の差くらいだろう。まさしく脅威の差。
それはいいとして、あずさはゆっくりと千早の頭を上げて頭があった場所に自分が座る。
そしてその上げた頭を戻せば膝枕といううれしはずかしシステムが成立するのである。

「そうだ!プロデューサーさんにこの可愛い寝顔を見せてあげましょう」

そう言って自分のポケットから携帯を取り出して彼女の顔を中央に写真を撮った。
携帯ではフラッシュが必ずたかれてしまう、その光が眩しかったのか千早が呻いて眉間に皺をよらせた。
このまま起きられたらこの写真は消されてしまう、そう思ったあずさは咄嗟の手段をつかった。

「ねんねーんころーりよー…」

事務所内に響き渡るあずさの子守唄は千早の耳に届いているのかわからない。優しい歌声が続く。
しかし、この子守唄を歌う側には重大な欠点がある。それは拭い難く避けがたい絶対の法則。

「ころーりー…よー…」

歌っている本人まで眠りについてしまうことだ。
ちなみにさきほどの写真付きメールはプロデューサーに送れてはいない。

「う~ん」

「あずささん!あずささん!」

聞き親しんだ彼女の声に起き上がるあずさ。まず右を向き、左を向くとそこには千早がいた。
先ほどまでの可愛い寝顔とはうって変わってその凛々しさ余る顔はさらに眉をひそめ、険しい表情になっている。

「あら、千早ちゃんっおはよう」

相手が険しくとも自分のペースは崩さないあずさである。二人の顔はまさに対照的と言ったところだ。

「あっおはようございます、じゃなくて!周りを、周りを見てください!」

「周り?」

ペースにのせられつつの千早の言葉に素直に従って周りを見渡す。
見れば見るほど、そこは自分達がいた場所の事務所ではなく、事務所の周りであることすら危うく、どこぞのアラブの金持ちの部屋のように思える。
無駄にデコレーションされ不自然に光り輝く壁面や床、割ってしまったら全額弁償するのに途方もない歳月を彷彿とさせる壷や花瓶。
日本国内でもっていたら捕まってもおかしくないと思える刀剣の数々。
所謂凡人が持つ金持ちのイメージの一つ、まさにそれにあてはまる部屋にあずさたちはいた。

「ん~まだ夢の中なのかしら、私は事務所で千早ちゃんをみつけて、それで…」

「なにを暢気にしているんですか!私達こんなわけのわからないところにいるんですよ!さっきまで事務所にいたはずなのに…持ってたはずの携帯もどこにも見当たらないし、一体何がどうなっているのか・・・!」

「お、落ち着いて千早ちゃんっ」

「落ち着けません!早く事務所に帰らないと、次の仕事だってあるのに、プロデューサーにも迷惑がかかって」

「あっそうだ、深呼吸しましょう!ゆーっくり息を吸ってまたゆーっくり吐いて」

「そんな悠長にしていられま」

あずさが千早の手を握る。そして先ほど自分で言ったとおり息を吸って、それを吐いた。
その行動は、焦りや不安から情緒不安定だった千早の心をゆっくりと落ち着かせ、やがて千早も同じように息を吸ってはゆっくりと吐いた。
ピカピカこてこてな部屋には似つかわしくない二人の息遣いだけがそこにあった。
やがて息遣いも大げさなものから平常時へと戻り、訪れたのは静寂だった。でこぴん一つで空間にひびが出来そうなほどだった。

「落ち着きましょう、ね?」

「…はい」

「よし、いい子いい子」

握られていた手はゆっくりと千早の頭を撫でた。
それもやがて止まり、ようやく日常が返ってきたような気がした。
しかしそうではない。自分達が先ほどまでいた場所とはまるで違うところにいることは変わりはしない。

「それじゃ千早ちゃん、ゆっくりと千早ちゃんがわかっていることを教えてくれるかしら」

「は、はい。とは言っても私にも何がなんだかわからないんです」

「千早ちゃんは事務所で寝ていたのよね?」

「それもうやむやですけど、仕事が連続していたので仮眠をとっていたのと、それと、その」

「その?」

「い、いえ!仕事で疲れていたせいだけです!そんなことより、あずささんは?」

「えーっと、私は寝ている千早ちゃん見つけて、膝枕してあげて、子守唄を歌っているうちに意識がなくなって…」

「ひ、膝枕?」

「まくらがあったほうが寝やすいかしらと思って」

「それは、どうも…?」

写真を撮っていたことも思い出していたがそれを言うと千早が怒るので秘密にしたあずさだった。
適度にリラックスしてきた二人だが、それだけでは問題の解決にはならない。
まずここがどこなのか、そして何故寝ていた自分達がこんな場所にいるのか、それを知らなければならない。
自分よりもしっかりしてそうだとはいえ年齢で考えるなら自分のほうが上なのだからこういうときこそしっかりしなきゃ、と。
事務所のお姉さん的存在であるあずさはそう思った。
だがしかし何をすればいいのか、それについては皆目見当もつかなかった。

「どうしましょう、あずささん」

「…どうしましょうか、千早ちゃん」

「やっぱりそうなってしまいますよね」

「…そうだ!とりあえず私達が何を持っているか確認しましょう」

「あっはい、携帯があればそれで解決するかもしれませんね」

二人で自分の服、正確には自分がいま見につけている見知らぬ服、をまさぐりはじめた。
しかしその服にはポケットという機能的なものはなく、言うまでもなく携帯もなかった。
携帯はおろか、自分達が持っていたであろう財布やちょっとしたアクセサリーもどこにも見当たらなく、あったのは折りたたまれた紙だけだった。

「二人で同じような紙を持っていますね、何でしょうか」

「広げてみましょうか」

折りたたまれていた紙は瞬く間に広がっていき、それはA4ほどの大きさだとわかった。
しかしそこに書かれていた文字は日本語ではなく、アラビア語のような奇怪な記号のようなものだけだった。
その右上には千早、あずさの写真が貼られていた。その反対ともなる左上にはよくわからない男の写真が貼り付けられていた。
どうしてこんなものをもっているのか二人で首をかしげていると、どこからはわからないが足音が聞こえてきた。
誰か来る。それを二人は予感しさきほどよりもお互いに身を寄せ合い、身構える。
足音が部屋の前で止まった。そして、勢いよく扉が開いた。

「おお!ようやく起きたのかい?おねぼうさんだな、ハハッ!」

知らぬ存ぜぬの一点張りな方がいきなり馴れ馴れしく入ってきた。千早の眉間が険しくなる。

「やああずさ、よく眠れたかい?」

「えーっと、ええ、はい」

「それはよかった!寝不足のままで記念すべきことはやるものじゃないからね!」

やたらめったらテンションが高い。そろそろ困惑よりも失礼な人だということで千早の怒りゲージが限界突破しそうである。
その前にいろいろ聞いておきてしまいたいところだ。
男、あまり顔を整っていないというのは言わないでおこう、にあずさは尋ねる。

「すいません、貴方は誰でしょう?」

「おやおや、冗談がきついな~でもその冗談、乗った!僕の名前はクロイっていうのさ!」

「黒井、ですか。もう一ついいですか?」

「ああ!どんな遊びかは知らないが最後まで付き合うよ」

「ここは一体どこなんでしょう?」

「世界で一番すばらしい国、ジパングさ!」

(ジパングって確か日本のことだったかしら)

「他にはあるのかい?」

「えーっと、記念すべきことってなんでしょう?」

「ハハハッ、照れるなぁ。それを改めて自分の口から言うのはやはり、うん。でも最後まで乗るといったんだ!」

「それで、なんなんですか?」

千早がかなりイラついている。その雰囲気は次にくだらないことを言ったら爆発すると言わんばかりに。
次あたりでもう質問も終わりかもしれない、そうあずさが思った次の瞬間、その男からよく理解できない言葉が飛び出した。

「それは、あずさと僕の結婚披露宴に決まっているじゃないか!ハハハ!」

男がバカ笑いしている中であずさと千早はぽかーんとしていた。男が何を言っているのか、それ理解するのには数十秒も要した。
それを理解したとき、理解したけれど、わからなかった。何を言っているかうまく脳が認識しない。
そもそもこんな日本らしからぬところでも結婚披露宴だとかそんなものをやるのか、とどうでもいいことに考えが集中した。
しかしこのまま現実逃避しているわけもなく男のさらなる一言で二人は現実に目を向けることとなる。

「千早も私の弟と結婚するから、一緒に披露宴やるというサプライズ付きさ!」

「…なっ!」

それまで口を開けて唖然としていた千早が我に返った。
男の高笑いが続く、がそう長くそれはもたなかった。千早がものすごい剣幕で男に近寄っていったからだ。
さすがにそれに引いたのか男は後ろに下がった、一歩また一歩と。その間も笑いは忘れないが若干引きつっている。

「ど、どうしたのかな?マイシスター」

「私はあなたの妹になった覚えはありません」

「だけど、君は弟と結婚する…」

「誰がそんなこと言いましたか!私には既にそうなりたいと思う人が!」

そこまで言ってハッとする千早とこんな状況ながらそれをほほえましく思ってしまうあずさ。
言うまでもなくそれどころではないのだが思春期の少女とはそれが一番のネックになるのである。
ゆっくりと顔を引きつらせながらあずさのほうへと向く千早。
そうでないと懇願するような、どこかそれを諦めているような複雑な心境が顔に表れている。

「あの、あずささん」

「なあに?」

「その、いまの聞いてました?」

「あれだけ大きな声だと耳を塞いでも聞こえちゃうと思うわ」

「あ、うぅぅ」

「そ、それじゃ僕は失礼するよ!ハッハッハー!」

「あっ、ちょっとまって!」

脱兎のごとく、よりも早く逃げるように男は去っていった。
何から何まで、急な男だった。それにしてもだ。
自分が結婚?さらには千早まで?とあずさの頭の中は玉虫色一色だった。
自分はともかく千早に至ってはまだ結婚が許される歳ではない。わけのわからなさに輪がかかった気分だ。

「どうしましょう、私達知らぬうちに見知らぬ男性と結婚するなんて、そんなおかしな話が…」

「そうね、いま聞いた話だとそうなっちゃうようね」

「なっちゃうようね、って…あずささんそれでいいんですか!?」

「んー、ちょっとあの方は王子様じゃない気がするのよね」

「私に至ってはまだ顔すら、逆に不気味です」

「ともかく、一回外に出てみましょうか」

「そうですね、早くこんな居心地の悪いところから出て行きましょう」

二人でゆっくりと扉に近づいて、ゆっくりと開けた。
なんだか悪いことをしているようで良心がちくりとするがそれどころではない。
早く事務所に帰らないといろいろ大変な目にあってしまうような気がする、そんな胸騒ぎをあずさは感じていた。
部屋からも想像できたが廊下は無意味にデコレートされ無駄に長かった。それが左右に伸びているので正直ここで道を間違えればかなり面倒なことになる。
右を向いてから、左を向くとその奥にちらりと人影が見えた、気がした。
この状況なら人に見つかるのはあまり好ましくもないのだが、あずさの女としての勘が囁いた。

「こっちにいきましょう千早ちゃん」

「いいですけど、何故こっちなんですか?」

「女性は歳を取ると女の勘が冴えるのよー」

「はぁ…」

二人は左手の廊下を小走りに走っていった。
数分もかけてようやく廊下の曲がり角に着いた。またも左右に分かれている。
あの時の人影は左に行った。

「あずささん、あそこから外に出れそうですよ」

千早が指差した方向には確かにこの屋敷とは違う普通の風景があった。今すぐにでも飛び出してしまいたい。
でもあずさの女の勘はそうではないと、今の人影を追いかけるべきだと主張していた。
どうするべきか、そう悩んでいたときだった。

「マイスイートあずさ~マイスイートあずさー、今日から僕のーおよめさーん」

先ほど聞いた声が後ろから聞こえてきた。徐々にはっきり聞こえてくるのはさっきまでいた部屋にあずさを迎えに来るためだろう。
今ここで迷っていたら見つかってしまう、そう考えたあずさは咄嗟に千早の手をとって左の道を走った。

「こ、こっちですか?あっちなら絶対に外にでれますよ?」

「今は私を信じて、千早ちゃん」

「は、はい!」

遠くで間抜けな叫び声が聞こえた。恐らくはそういうことだろう。
少しだけ、自分の不安を千早の手を強く握ることでなくしてあずさはただひたすらにさっきの人影を追う。
そして廊下の終わりでかなりの絶望感が彼女を襲う。
左と、右。
廊下がまた分かれていた。

「今度はどっちですか?」

「えーっと…」

どうするか、どうるすべきか、どうすればいいのか。頭がこんがらがる。
しかし悩む時間すらないようで、後ろから足音がぞろぞろと響いてきた。まるで軍隊のような多さだ。
捕まったら強制的にでも連行されてそのまま結婚させられてしまうかもしれない。
そう考えれば考えるほど焦りと不安が膨れ上がってその場に立ち尽くすことしかできなくなってしまったあずさ。
一体どっちが、どっちにいけば。そのときだった。

「…ずささん、あずささん!」

「!」

千早が物凄く近くに顔を寄せていた。真正面と真正面に向き合った二人は、さもこれからキスをするかの如く。
私としてはそのままぶちゅうといってほしいものだが物語の都合上それをやるといろいろあれなので省略する。
真正面に向き合っているだけでなく今度は千早があずさの手を握っている構図であり、それはさながら永遠を誓い合った恋人。
ごほんごほん。
きっとあずさがそうしてくれたように千早もそうすることで顔面蒼白であったあずさを安心させようとしたのだろう。
それの効果は抜群であずさの顔や心に余裕が戻ってきた。

「まだ少しなら平気です、落ち着いてください」

「ええ、ありがとう千早ちゃん」

「…落ち着きましたか?」

「うん、おかげさまで」

「良かった…あっそれとこれ」

握られていた手から出てきたのは缶コーヒーより一回り小さな物体だった。
元から持っていた、ということはない。持ち物確認は二人でちゃんとやった。
だとしたらこれは。

「あのとき見えた人の落し物?」

「えっ?人?」

千早の肩をがっしり掴んで前後にガクガクとゆすりながら質問するあずさ。
それと一緒にあずさの胸もごほんごほん。

「ち、千早ちゃん!これどこに、どこに落ちてたの!?」

「ああああ、あっちっががわでえええ」

指差された方向は、左だった。

「でかしたわ!千早ちゃん!」

「うっぷ!あふさふあん!くるひ、くるひいれすう」

「あらあら、ごめんなさいね」

急に抱きついてその胸に溺れていた千早の悲痛な訴えによりあずさはそれをやめた。
男にとってそれは桃源郷だが、千早にとっては地獄の宴かもしれないという予想は置いといて、二人はまたも左に走っていく。
もしこちら側にあの人影がいなければと一抹の不安を抱きながらも走り続ける。
また強く手を握った、そのあずさに応えるかのように千早もまたその手を強く握りかえした。
そしてたどり着いた廊下の先には。
何も、いなかった。
見事に行き止まりだった。

「そ、そんな…」

「ど、どうしましょう!?このまま捕まったら、本当に結婚なんてことに!」

「でもこれは左側の廊下に落ちていたのよね?」

「そうですけど、もともと落ちていたものだったとしたら…」

「そ、そうね…」

本当にそうなら、あの人影がこっちに来たという可能性を示すものはなくなる。
今度ばかりは二人とも圧倒的な不安に押しつぶされそうになる。
そのせいか、あずさは千早から受け取っていた謎の物体を落としてしまった。
その時。

「あー!」

いきなり壁が回転したと思ったらそこから見知った少女が現れた。
腰までありそうな髪を大きな土色のリボンで束ねた黒髪の少女。事務所ではよくはいさい!と挨拶をするその少女。

「「響ちゃん!・我那覇さん!」」

「だ、誰のことだそれ?それより!それをどこで拾ったんだ!」

「あっこれはここにくるまでの廊下に落ちていたから」

「ああっやっぱり落としてたのかー完璧な私にしてはありえないミスだ…」

「私?確か我那覇さんは自分って…」

俺得である。

「うぅーいつまでも気にしてられないぞ!さあそれを渡すんだ!」

「これを?」

「そうっさ!さあさあ!」

「これは何なのかしら、響ちゃん」

「だーかーら!私は響って名前じゃないぞ!私の名前はタカネだ!」

「貴音、ちゃん?」

「そう!タ・カ・ネ!」

なんとも奇妙なものだが、そうらしいのでそうしておくことにした。
しかしこの変哲もない円形の塊が一体なんだというのか。
まさかどこかに蓋があって普通に飲める仕組みになっているのかと現実逃避に若干走ったその後ろで出来れば耳に入れたくないあの声が聞こえる。

「あずさー!愛しい愛しいあずさよー!出てきておくれよ!」

着実に近づいてきているのは明らかだ。そのうちここにも多くの足音が流れ込んでくることだろう。
その前に何とかして脱出しなければならない。

「ん?おまえ、あずさって言うのか?」

「え、ええ」

「そっか、結婚するんだってなーここのバカ王子と」

「そ、それは誤解よ!私はそんな約束した覚えはないの」

「へっ?そうなのか?というかそれでいったら隣にいるのは千早か?」

「ええ」

「あのアホ面王子と結婚するってのも…」

「断じて断るわ」

「そ、そうなのか。あっれーおかしいなぁ。バカ王子達にお嫁さんが!ってみんなで大笑いしてたのに」

自分達の知らないところで話の肴にされるというのはどこでも変わらないものかと思ったがそれならアイドルとしてされたい。
一刻も早くここから抜けたいという気持ちが高まった二人。だが現状はあまり芳しくない。
もうこのタカネという少女に縋るしかない。

「お願い!私達をここから逃がして欲しいの!」

「えぇ!それはちょっと、いくら完璧な私でも王族のお嫁さんになる人を誘拐するのはなぁ…」

「帰らなくちゃいけないの!私達のいるべき場所に!」

「…でも」

緊迫した空気が辺りを漂う。何本も何本もピンと伸ばされた糸が張り巡らせているようにさえ思えた。
不用意な言動はからめとってしまう蜘蛛の巣のようにも思えた。
ただ、足音だけは止まることを知らなかった。

「…ああもー!わかったよ!ここで私が投げ出したら悪者じゃないか!それじゃ義賊の名が廃っちゃうぞ!」

「た、助けてくれるの?」

「仕方ないからそうするぞ!とりあえずそれ返してくれ」

「ああ、これね。はい」

千早が小声で、あれだけ持ってはいさよならーとかなんじゃと言ってきたのを人を疑うのはよくないわとだけ返して沈黙させた。

「んー大丈夫そうだな。よし!それじゃ急ぐぞ!こんなところに突っ立っていたら見つかっちゃうからな!」

それだけ言ってささっとまた壁を回転させて行ってしまった。
あずさと千早、二人は意を決してそれに習った。未だに事情の把握しきれぬ世界で頼れるのはこのタカネのみ。
果たして吉と出るか凶と出るか。
回転した扉の向こうには、またも見知った少女が姿を現した。

「「貴音ちゃん!・四条さん!」」

「いきなり面妖な…タカネはそちらの黒髪であって僕はヒビキだ」

「ヒビキ?それに僕?」

「僕は僕ですが?何かおかしいですか?」

「ええ、それなりに、まあ」

「それにしても、タカネ。あなたは義賊であると言って私を誘ったのに、これは一体どういう了見でしょう。人身売買とはとても義賊のやるようなことでは」

「そんなわけあるかー!私がやってることは義賊中の義賊だぞ!こいつらは助けるためにつれてきたんだぞ!」

「ほう…してどうやって逃げるのですか?かなり数が僕達の周りをうろついていますが」

「どうもこうも、ヒビキと私の愛機に一人ずつ乗せるしかないでしょ」

「正気ですか?これらは本来一人乗りですよ?」

「な、なんくるないさー!」

「面妖な…」

果たしてこの二人で本当に大丈夫だろうか、一抹の不安どころか盛大な不安がのしかかってきた。
しかし毒を食らわば皿までという諺を信じるしかない。彼女達にとってもそうなのだから、いや彼女達こそそうだろう。
義賊ということはこの家に盗みに入ったということだと思う。本来ならもうとっくに逃げている算段なのかもしれない。
しかしあずさと千早というイレギュラーが計画に割って入った。そしてさらにお荷物でしかない二人をあまつさえ助けるのだ。
不平などとても言えない、それを感じてしまった自分が恥ずかしいとあずさは思った。

「ありがとう、二人とも。本当に」

「えーいやべつに、なんくるないぞ!」

「そしてごめんなさいね。面倒なことに巻き込んでしまって」

「…それほどでもありませんよ。貴方達のような人に、彼らは相応しくない」

「えっ?」

「あずさと千早、なのでしょう?」

「ど、どうしてそれを」

「貴方達は今時の人です、悪い意味で」

「それはやはり、結婚するあの人たちが」

「ええ、相当な馬鹿と阿呆です」

「確か私のほうが阿呆でしたね…」

「ですが貴方達を見るに、どうやら望んでいるべくしてなったことではないように思えます」

「だよなー私もおかしいと思ったんだ」

「そして普通の賊ではなく、僕達義賊とここで出会った。これは運命なのかもしれません」

「う、運命?」

「行きましょう、千早、あずさ。僕達は貴方達を逃がします」

「でも愛機は二人乗りだって…」

「一人や二人そう変わりません、そうでしょう?」

ちらりとタカネを見やるヒビキ。

「もちろん、なんくるないさー!はいさい!」

「さあ逃げますよ!」

「ところでその愛機というのはどこに?」

千早の口から出たその疑問はどこかなにかを見据えているようなものだった
どれだけ見回しても小型の飛行機みたいなのは見当たらなかった。
あるのはこじんまりとした青と白の二色をメインに塗られた枝豆のような形の機械に取っ手がついているものだけ。
あれでは一瞬で落ちてしまいそうだが、嫌な予感というものは案外当るように出来ている。

「どこにって、ここにあるぞ!」

「やっぱり、うすうすはそんな気がしたのよね…」

がっくりとうなずく千早だったが、それよりがっくりきそうなものを見てしまったあずさ。
ヒビキが、持ってきたもの、それは、そこに立てかけられていた銀色の、箒のような、ラッパのような。
所謂、日本で言う。

「私の愛機はこれですよ」

「魔女っ娘なんて何年ぶりかしら~」

さすがのあずさ、そこはがっくりとくるのではなくむしろ楽しんでしまうその精神、天晴れである。
千早にはどちらも不安でしかたない構造をしているがどれだけ考えてもヒビキのほうには到底乗ろうとは思えず、タカネの愛機に乗ることに、消去法であずさはヒビキの愛機に乗ることになった。

「あーちょいまち、これいれないと飛べないっと」

「あっそれ燃料かなにかだったの?」

「そうなんだー、お宝を取ってきた途中で落としたみたいで取りに行こう迷ってたら千早たちが来たんだぞ。正直助かったー」

「あなたはまた随分とおっちょこちょいですね」

「こ、細かいことは気にしない!だぞ!」

手馴れた手つきで燃料を愛機に組み込んで準備は完了したようだ。
タカネと千早は乗り、ヒビキとあずさは跨った丁度その時。

「おお!マイスイートあずさ!ようやくみつけ…オーマイガー!お前達は月と太陽じゃないか!私の太陽を奪うというのかー!」

「うっさいバカ王子!お前の嫁なんて世界中探しても見つかるわけないぞ!」

「いっそ弟と結婚なされたら?」

「コンチクショー!衛兵!あいつらを捕まえてひっぱたいてやれ!」

「ほいほいそれじゃばいばーい!」

「ああ、ちゃんと宝ももらっていきますからね、あしからず」

「あっこらー!返せー!」

バカ王子の間抜けな声を尻目に二人の義賊は、二人の女性と宝を奪って颯爽と空へと逃げていく。
みるみるうちにそれまでいた場所がいかに大きなところだったのかということがわかった。
これでもかというほどの金色に輝き、宮殿とも思える建物の頂上にはこれみよがしのたまねぎ頭。
とてもじゃないけれど、あそこに住みたいとは到底思えないあずさと千早だった。

「住む家は小さくても、あの人と一緒なら…」

「んー何か言ったかー?」

「い、いえなんでもないわ!」

「そっかー、それよりも、これからどこにいけばいいんだー?」

「…えっ?」

「…まさか行き先も決めてないで助けてーなんて言ったんじゃないだろうな?」

「…」

「図星か!?図星なのか!?うわーん!無計画すぎるぞー!」

「ご、ごめんなさい、とにかく必死だったから…」

「うー、私ちょっと義賊やめたくなったぞ…」

「まあ仕方ありませんね、とりあえず僕達の巣にでも帰りましょうか」

「とは言っても四人分の寝床なんてないぞー?」

「それは後々考えるとしましょう」

「はいさい!って、あれなんだ?」

タカネが向いている方向に他の三人も目を向けた。何かが空中でぼんやりと光っている気がする。
かなり不思議な光景だが、それにも目をくれずタカネとヒビキをそのまま通り過ぎようとした。
あずさの勘が、そして千早の勘がこう告げていた。
あれをここで見逃したらまずい、と。
根拠なんてない、証拠なんてあるはずもない。
だがしかし。

(二度ある勘は三度ある、なんてね)

(あずささんの言っていた女の勘、ってこれなのかしら)

思いこそ違えど言った言葉は同じだった。

「「待って!」」

「うお!いきなり二人同時にどうしたんだ?」

「あそこに行って欲しいの!あの光に!」

「ですがあそこにいくと後からの追っ手に追いつかれてしまいますよ?」

「ヒビキちゃんは、女の勘って信じる?」

「…面妖な、ですがその賭け、いささか面白そうではありますね」

「信じてくれる?」

途端、ヒビキの進行ルートが大きく左に反れた。振り落とされてしまう、と思ったあずさを不思議な力が支えていた。

「これが答えです、あと微弱にも力場がまわりにありますので早々落ちることはありません」

「そ、それはもうちょっと早めに行って欲しかったかも…」

「ふふっ」

「ちょっとちょっと!ヒビキー!本当にそっちにいくのかー!?追いつかれるぞー!?」

「お願い!私達もあっちに!」

「ええー!?みすみす捕まるようなものだぞー!」

「お願い!」

「…ああもーわかったよ!行けばいんだろー行けば!どうなってもしらないからな!」

「ありがとう、タカネ!」

二機の愛機が悲鳴を上げ始めた後ろから、あの建物からの追っ手であろう空飛ぶ物が無数にこちらに向かってきていた。
ここでもあまり時間がない。あの光がなんでもないものだったら、今度こそ終わりだろう。
祈るような気持ちであずさと千早、更にはタカネとヒビキもそこへ一心不乱に飛んでいく。
やがてうっすらとその光の中にある物体が見えてきた。
そうそれは、二人が寝る直前まで手に握り締めていた折れる機械。

「携帯電話…?」

「それも私達のですよ!」

「ケイタイ、なんだってー!」

「ともかくあれが私達のピンチを救ってくれるものにはなりそうなのですか?」

「んーなんとも」

「そ、それじゃ困るぞー!どうにかしてもらわないと義賊家業もここでおしまいだ!うわーん!」

「…あら?」

近づくにつれてその携帯が開きっぱなしになっていること、そしてそれが二つともメール画面で送信待ちだということがわかった。
これがどういうことかはさっぱり皆目見当もつかないがとにかく、試すしかないとあずさは思った。

「千早ちゃん、二人で一緒に送信ボタンを押しましょ!」

「そ、それでどうなるんですかー!」

「わからないけど!もしかしたら現実に戻れるかもしれないわ!」

「根拠、なんてありませんよね」

「あれは私達がいたはずの事務所で持っていた私達の持ち物!だからあれを送信することでまた現実と繋がれるかも知れない!」

「現実って、やっぱりここは私達がいた世界とは違って…」

「そういう考察は後!」

「は、はい!」

「そういうことだから、なるべくあれに近づけて欲しいの!」

「そうしたいのはやまやまですが機械に乗っている状態で取ろうとするなら追っ手に捕まります」

「そ、それじゃ…」

「ですが、貴方達二人が飛び降りる覚悟があるなら、あるいは」

「飛び降りる…」

この高さから落ちれば間違いなく死んでしまう。それは恐怖でしかない。
だが捕まってしまえばここまでがんばってくれたこの二人にも、守ろうとした千早にも、不幸しかない。無論それは自分にも。
なら、一か八か、伸るか反るかの一発勝負。

「千早ちゃん、覚悟はいいかしら」

「まさか、本当に飛び降りる気ですか?」

「ええ、ごめんね千早ちゃん、怖い思いばかりさせて。でもそれでも私を」

「…信じます」

「えっ?」

「ここまであずささんを信じてきました。それは今だけはなく、アイドルの先輩としても信用にたる人だからだと思っていたからです。だから私はこれからもあずささんを信じます」

「千早ちゃん…」

「だから自信を持ってください、いつもゆったりとしているあずささんも素敵ですけど、今日みたいにぐいぐい引っ張ってくれるあずささんもかっこいいですから…」

「…うん、ありがとう」

「それで話はついたのかー!もうそろそろ限界だぞー!」

「私達、行きます!」

「例えそれが死に直結するかもしれないことだとしても、ですか?」

「「はい!」」

「…わかりました。タカネ!」

「はいさい!」

それまで限界ラインを並走していた愛機がそれすらも超えて急激に上昇した。
二つの愛機からはバチバチや、バキボキというあまりよろしくない音が聞こえるがこの際かまっていられないようだ。

「力場をなくして、さらにそれを貴方達に付加します!確実にあのケイタイとやらをとって地面にぶつかる前にどうにかしてください!」

「わかりました!」

「タカネ!準備はいいですか!」

「なんくるないさー!千早もいいかい!」

「はい!」

「それでは、楽しかったですよ」

「また会えたらなー!」

二人の別れの挨拶が耳に聞こえていたその一秒後には考えられないスピードで携帯へとあずさと千早は向かっていた。
いや、それは直下していると言ったほうがよほど正しいだろう。
このままなにもなければ間違いなく、死が待ちうけていることだろう。
その行動に驚いたのか追って達はタカネとヒビキには目もくれずあずさと千早にむらがっていった。しかし到底届くことはない。
携帯がみるみるうちに近づいてきて、ついに手が届く位置に来た。二人は迷いなく手を伸ばす。
届いた。
取った。
落ちていく。

「千早ちゃん!」

「あずささん!」

二人で身を寄せて。
携帯の送信ボタンに手を当てて。
そして。
同時に。
押した。


「ーい、聞こえてますか~」

「うぅ、うう」

「おーい、二人ともー大丈夫か~?」

「ううう、うーん…」

目を開ければそこに、見慣れた顔と親しんだ空気があった。
うっすらとした目と記憶ではまだ認識能力はさほどだが、それもやがて晴れ渡る。
誰が言うまでもなく、そこは事務所だった。
765プロダクションの事務所だった。
そしてあずさの顔を覗き込んでいる男性は、先ほどの見知らぬ男ではなく誰もが信頼するプロデューサーだった。

「大丈夫ですか?なんかうなされてましたけど」

「え、あっ、はいーちょっと怖いような、不思議な夢を見ていて」

「へぇ、そうだったんですか。仕事入れすぎかなぁ…」

「あっいえ!そういうことじゃないのでお仕事はじゃんじゃんっもらってきてください」

「そうですか?そういうのならがんばりますけど、って千早も大丈夫か?」

「んう、はぅ、ぷ、ぷろりゅーさー?」

「舌が回ってないぞ?まあ可愛いから個人的には花丸だが」

「…」

「ど、どうした?」

無言の千早、とすぐに立ち上がりプロデューサーにがっしりしがみつく。

「なるほど、わからん」

「あらあら、きっと千早ちゃんも怖い夢を見たんですよ」

「そうなのか?」

「…」

「んーむ、だんまりじゃわからないがとりあえずいいか、ってあずささん?」

「はい?」

「はい?じゃなくてどうしてあずささんまで俺のシャツの裾を引っ張って真正面に立って頭を俺の胸に預けているんです?正直理性が飛びそうです」

「すいません、私も怖かったみたいです。少しだけ、このままで」

「まあ、二人がそれで怖くなくなるっていうのならいいですけどね」

その事務所内の光景はまるで親子のようなもので。
千早はそのポジションじゃ納得しないだろうけど。
いまのあずささんはきっととても幸せなのだろう。

こうして二人の長いようで短い夢は、終わりを告げた。

自作小説 | comment(4) |


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No title 

 少し遅くなりましたが、 読ませていただきました。

 元になっている作品(あるのかな?)を知らないので、 僕にとっては流ぬこさんが書いたものだけが物語の全てでしたが、 とても楽しかったです。

あずささんは優しさと冷静さを持つとても良い感じの人ですね。

 >「現実って、やっぱりここは私達がいた世界と は違って…」
 >「そういう考察は後!」

 この部分は、 冷静さもそうですけれど、 「とりあえず目の前の出来事を一旦すべて受け入れる」というような姿勢のあずささんに包容力さえ感じられますね。

 全体的に、 読み手を疲れさせない、 感じの良い流れがある小説でした。
話の長さが感じられないのが不思議ですね。
とても楽しかったです。

2010/08/26 11:29 | けむぷっふ [ 編集 ]


ライト・ドタバタ。 

楽しかったです。
物語の朗読みたいな展開でした。

> 私としてはそのままぶちゅうといってほしいものだが

とか、突然入る語り手の感想が面白かったです。
夢を活用して異世界に飛ばすパターンは、
現実世界のアイドルをあの一枚絵に繋げるには良い手ですね。
無事戻ってこれて、一安心です。そしてPは役得すぎる。

2010/08/25 21:12 | ガルシアP [ 編集 ]


No title 

女の子の勘ってすごいなぁと思いつつ それが方向感覚に活かされればなぁと思う人も
多いのではないかなとw
実際とっぴもない世界に放り出されて 顔見知りがいたと思ったら全然違う人だったり
夢だろうと思っても夢にしてはリアル過ぎる世界に放り込まれた二人の対応の違いが
とても緊迫してるのにコメディタッチで楽しませてもらいました

2010/08/24 21:15 | トリスケリオン [ 編集 ]


読ませていただきました! 

とても面白かったです!一瞬戸惑ってしまうような、唐突な設定(人のこと言えませんが)と、所々に入る、思わず笑ってしまうような描写がとてもよかったです。
キャラも通常とは違うところが、また話を楽しくしていると思います。

リンクさせてもらっているにもかかわらず、今まで何の挨拶もせず申し訳ありません。今更だとお思いかもしれませんが、お詫び申し上げます。

2010/08/22 22:43 | 緑虫 [ 編集 ]


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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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