上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top ▲
正確には突破していました、ですね。
気づかなかったです。
そんなわけでまだまだ企画のほう小説は順調ながら載せられないので。
また別のものを載せましょう。
「誇りまみれ」
僕はただ風を送るだけの機械。

埃まみれになっても構わず。

倒れようとも構わず。

風を循環させるだけの機械。

そんな僕もお払い箱になったみたいで、同じような機械たちが並ぶところへと移動した。

何度も何度も数字が書かれた紙を貼られて、ついには外にほっぽりだされたままになった。

そんな僕を連れ出してくれた人がいた。

あとはただまた風を送るだけに徹するんだ。

確かにそうだった。

違ったのはその後だった。

ありがとう。

そんなことを言われた。

ありがとう、何だがそのことばが電気の代わりに僕を回してくれるような気がした。

それからもその人はそういい続けてくれた。

埃まみれになったら、僕を分解して、水で洗って、また直してくれて。

時がたつにつれてだんだんそれも少なくなっていったけど。

埃まみれになることがだんだんと誇らしくなっていった。

でもやっぱりなのか僕の身体は軋み、段々と動きにくくなっていった。

そしてあの人も、あまり動かなくなっていった。

やがて、僕の意識はだんだんと擦れていく。


久々に意識、というものをもった僕の目の前にいたのはあの人とは違う小さな人だった。

その後ろにまたあの人とは違うが立っていて、それはおじいちゃんが昔使っていた、とかなんとか言っている。

その小さな人に僕は風を当て続けた。

気持ちよさそうな顔をしてそこからずっと動かないその人。

やがて僕の身体が回るようになってから。

ありがとう!

あの人と同じことを言った。

僕の目の前に今あの人はいないけど、いつか会えるだろうか。

その日が来るまで、僕の身体が動き続けるまで待ってみよう。

動ける限り身体を左右に動かしてあの人を探しながら。
2010.09.12 Sun l 自作小説 l COM(0) l top ▲

コメント

コメントの投稿












       
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。