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2010/10/29 (Fri) かぜ

長く細くヒュウウウウウウウウウウと音がする。
すぐにでも途切れてしまいそうで、息絶え絶えになりながらも続くその音。
終わってしまうかと思うと心が萎縮してまた音が雀の涙ほど大きくなれば心が跳ね上がる。
その音は一本の道のように上空に敷かれているように思えた。
耳障りではなく澄ませて聞けば心が落ち着くようなそんな音。
だから私はもっとその音に近づいてみた。
窓と壁の間から懸命に入ってくる風たちが奏でている音だった。
その小さな隙間を少しだけ、ほんの少しだけ大きくしてみたら今度は龍の息吹のようなはたまた高周波の音波のような独特の音に変わった。
また少し開いてみるとジェット機から出される大量の排気ガスと共に聞こえるあの騒音に聞こえる音へと変わった。
また少し開いてみれば今度は龍が大きな口を開けて低く嘶いてるような音へと変わった。
また少し開いてみれば無音になった。それ以降は開ければ開けるほど無音になりそこにあったのはどこにでもある風の通った後に聞こえる日常的な音だけだった。
風というのは本当にどれだけ変化をする生き物なのだろう。カメレオンとて適わぬほどだろう。
そんな風を聞きながら悠々と大の字で寝れる私はさぞ強き生き物なのだろう。
私は風を操ることが出来る偉大な妖術使いなのかもしれない。
龍の息吹を筆頭にしてどんなものでも風一つでもどうとでもしてしまう風使い。
何にだって勝てるのだろう。だがしかし、そんな私にも一つだけ使役できないかぜがある。
このかぜはどうにも厄介で相手にも危害を及ぼすが時として持ち主の私にまでその牙を向けるのだ。
いやはやなぜこのようなかぜがあるのだろう。最初にこいつを使役した奴はさぞ辛かったろうにな。
さて風使いの私もそのかぜにいま侵されている。こいつをどうにかするには寝るのが一番だ。鼻水をかんで、ね。
さあおやすみ。 ごほっごほっ 

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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