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2010/11/24 (Wed) ボクトニンゲン

小説というより、詩みたいものです。

街に雪が降り積もっていく様は、僕の今抱えてる不安が多くなるように見えて憂鬱だ。
でもこの不安を雪で例えていいのならいつかは融けてくれるはずで、でも僕にはそうは思えなかった。
この一日は人生の一ピースにも満たない小さなものなのに僕にはそれが全のように思えて心が苦しくなった。
口ではそう言っても心が追いついてくれないのだ。本当に口ではどうとでも言えるのにどうして心はこうも勝手に先走ってしまうのだろうか。
起こりえる可能性が少ないものを必ず起こると妄想し、遂には起こりえないことまでも夢想する。そうして身も心も自分自身でおかしくしてしまう。
それでもその原因となっていることをやめないのは自分が明日を生きるためだ。切っても切れない、そうして満身創痍のままに老いて死ぬ。後先考えずだったらどれだけ楽だったろうか。どれだけ人生が違って見えたのかとまた想像する。そうしたところでこの数十年間の自分をあっさり芯から変えるのなんて無理なのに。
妥協し、愛想笑い、家で愚痴を言う。この繰り返しを何年間も積み重ねた先に何かが見えるのだろうか。そのビジョンが、輪郭すら浮かばない。
不安、恐怖。常にこれを抱えて生きている、きっとそれは全員がそうなのだ。ドラマや小説で出てくる前しか向かない後先考えない人間なんて数えるくらいしかいないんじゃないか。
僕だってそうなりたい。出来ることなら鉄砲玉のように前に行き、何者にもとらわれず生きていきたい。でもだめだ。僕は、僕はどうしようもなく人間だから僕はだめだ。
後先考えないことが出来るのも才能でその才能はもう化物クラスと言っても過言じゃない気がする。でも僕はそんな化物クラスじゃなくて、どこにでもいる人間なんだ。もうどうしようもないくらいに完膚なきまで反論のよちもなく、人間なんだ。
僕は僕じゃない。僕は人間なんだ。人間は人間だ。それじゃボクは何だ?僕という固有名詞のつもりで生きてきたけどそれは違って。
僕は、人間の、代名詞、なんだ。
そう思った、いや理解した瞬間にそれまでぼくが辛うじて持っていた自分自身が崩れ去る。ついに訪れてしまった終わり。常に避け続けていた自分の未来の一つが今現実になった。
かすれた音で僕は笑った。いいや、人間は笑った。だって僕はもう認めてしまったのだから。
僕は、ぼ でなくて、人間だと。
だから人間は笑った、自分のことを、他人事のように。
だって は、人間だから。

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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