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特集グラビア!あの元気で明るいフリーダムな女の子我那覇響が、妖艶さ漂う水着にチェンジング!大人なレディになった彼女を見逃すな!

「で、これはなんですかプロデューサー」

「雑誌記事の見出しだな」

「ちなみにこのふざけたタイトルを考えたのは誰ですか」

「俺だ申し訳ございません」

「…謝るのなら最初からやらないでくださいよ、もう」

この人は本当に、自由だ。どれくらい自由かと言うともともと私が響のプロデューサーだったのにそこに介入して二人でプロデューサーやろう!と無理難題を実現させてしまうくらい自由な人で。変わってほしいような変わってほしくないようなそんな複雑な気分にさせられる、恐らくは素敵な変人なのだ。
かれこれ二ヶ月、プロデューサーとのタッグは悪くはない。振り回されることもあるのだが仕事ではフォローもしてくれるし確実に仕事をこなしもする。変態に技術を持たせるときっとこうなるのだろう。
それまで堅実に営業をしていた私と、何もかもが自由なプロデューサーの相性は、まあ悪くない気がする。
と、最近はわけのわからないことを考え始めているのだが、あまり気にしないようにしている。気にしているとプロデューサーの顔が見れないからだ。

「それよりも、やっぱり律子もグラビア」

「却下です。あくまで私もプロデューサーですから、響を優先しなくてどうするんですか」

「連れないな、きっとそこも人気の秘訣なんだろうな」

「誰のですか、まったく」

「俺のです」

「…」

本当に、この人には適わない。
そんなやりとりをしていた私たちの耳に階段を駆け上がる音が聞こえてきた。恐らくは我らがアイドルのご到着だろう。

パンッ!

「はいさい! プロデューサーと律子! おはようだぞ!」

勢いよく開けられた、あるいは叩きつけられた扉が悲鳴を上げている向こうに片手を挙げて爽やかかに笑う響の姿があった。健康元気褐色少女、スタイル良好の素敵なアイドルだ。…私よりも。

「おはよう、響。今日も元気に可愛いな」

「ちょっと遅いんじゃない? アイドルたるもの」

「時間には気を配れ、だぞ! 律子はそればっかりだなぁ」

「あんたが時間にルーズなのを直さなかったのが原因でしょうが、ったく」

「まあまあ、そう言うなよ。律子のおかげで響の時間に対する認識は相当よくなったのは事実なんだからさ」

「…そうですね、それだけでもよしとしましょうか」

「さすがプロデューサー! 話がわかるぞ! わはー!」

そう叫んでプロデューサーに抱きつく響。…今の焦りは何の関係もない。いやむしろ感じていない、そうなのだ、そうであるべきなのだ。

「こら響、むやみやたらと女の子が男性にひっつくんじゃないの」

「いやはや俺は構わんがな!」

「自分も構わないぞ!」

「少しは構いなさい!」

「とまあ確かにだ、これ以上くっつかれると胸があたるからやめとけ」

この人は本当に物事を包み隠さず言う人だな。呆れるほどに尊敬するほどに。私にとっては、そんなことが羨ましい。…ああ、だから惹かれるのか。ずるいなあ。

「ぷ、ぷろでゅーさーなら別に、いいぞ? 自分…」

「滅多なことを言わないの、アイドルとプロデューサーの距離はちゃんと保つ」

「胸があたるのはうれしいことだが担当アイドルにセクハラするのもまずいしな」

「じ、自分は別にセクハラだなんて思わないぞ! だから…その…」

「はいそこまでー、仕事に行くわよ」

「り、律子! 自分は今大事なことを…」

「帰ってからにしなさいねーそれじゃプロデューサーは事務作業やっといてくださいね」

「了解、気をつけてな。それと響」

「な、なんだ?」

「ありがとうな、その気持ちだけでもうれしいよ」

「…うん!」

「…いくわよ、響」

「はいさい!」

わかってる、わかってるんだ。響のプロデューサーに対する気持ちが変わってきていること、一人のレディになろうとしてるって。
でも私はそれを応援してあげようとは思えない。アイドルとプロデューサーだからってことも当然だけど、それは建前で本当は、実際のところは。
私の気持ちも変わってしまってきていることが一番の原因なのもわかってる。
…仕事の前に何を考えているんだ、私は。響に申し訳ない。

「律子」

「ん、何?」

「自分、負けないぞ。応援なんかもいらないぞ、だから全力で戦おう! どんな結果になっても、自分はそれでいいからさ!」

「…何を言ってるんだか、仕事行くわよ」

「うん!」

さて、どうしたものか。
…そうね、響とプロデューサーが決定的なところまで行かない限り私も頑張ってみようかな。

2011.10.08 Sat l アイドルマスター l COM(0) l top ▲

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