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2011/11/06 (Sun) 東終の旅路(仮) 第三話

「おい、紅魔の」

「はぁ…ここどこだろう」

「おい」

「昼寝して気づいたら異世界だった、帰りたい…」

「…てゐっ」

「あだっ! で、デコピン!? どうして、っててゐさんじゃないですか!? どうしてここに!」

「…ってことはあんたも知らないんだね、淡い期待だったか」

「ていうかてゐさんそのしゃべり方はなんですか? すごいカリスマにあふれていますね」

「どこぞのカリスマ(笑)とは違うからな」

「いやお嬢様も本気出せばすごいんですよ? ううん、知らないけどきっとそうです…してそのお隣にいる黒い人は」

「人をどこぞの社長と一緒にしないでくれないか、確かに君はティンとくるが」

「はあ…ああ自己紹介がまだでしたね、私の名前は」

「中国、もしくは乳中国」

「えっ」

「どっちも違います! 私の名前は紅 美鈴(ちゅうごく)! ってちっがーう、()の中読み方おかしいでしょう? なんですかどこからどこまでがちゅでうごくなんですか!」

「いや、微妙に突っ込みどころ違うんじゃないかな」

「紅魔の、中々いいツッコミだな。気に入った、あとであんこくをfuckしていいぞ!」

「わーいってそれもちっがーう! 私の名前は紅 美鈴(ホン メイリン)です!」

「見事な名前だな、厨二病真っ盛りじゃないか」

「ですよねー(そんなことない素敵な名前じゃないか)」

「う、うう。初対面の人にも変な風に名前覚えられた、死にたい…」

「ああまた俺はどうしてこう変なところで本音が隠せないのか!」

「本音でもひどいですけどね…」

「見事に墓穴を掘るな、あんこくは」

「なんかもう、俺も凹んできた…」

「おいおい冗談はこれくらいにして、と」

「「冗談がヘヴィすぎる!」」

「息を合わせてツッコミとは、これならぎるどとやらも平気だろう」

「へっ、ギルド?」

「おいおい、いきなり説明もなしじゃ混乱するって。ここは俺に説明させてくれ」

「ふむ、なら任せる」

「おう、それじゃかくかくしかじか」

「え、え?」

「おっと知らないか。まるまるうまうまって言ってみ?」

「あ、はい。…まるまるうまうま」

途端に美鈴はすべてを理解した。

「うわあすごい、頭の中にこれまでの二人の経緯があっという間に」

「うむ、やはりこの圧縮言語は使えないとな。時間が掛かって仕方ないし」

「…所々でお前には驚かされるよ」

「そうか? 普通だったからわからないがな」

「ともかく、お二人はそのギルドという団体みたいなもののメンバーを探しているんですね?」

「そういうこと」

「紅魔のも幻想郷へ帰りたいだろう? だからここは協力したほうがいい」

「…わかりました。結局私一人じゃ落ち込んでただけでしょうから、この拳の力お二人にお貸しします!」

「とりあえずこれで数もクリアだ、正確に言えば人間は一人だが」

「はっ、二人だろう?」

「何を言っている、人間と化け兎と人妖なのだから一人だろうに」

「まてまて人妖がどこにいるんだよ明らかに人間二人だろう」

「…ああ、そういうことか。なら真実を教えてやろうあんこく」

「なんだよ」

「そこの女だが、人間じゃない。れっきとした人妖だ」

「…はっ?」

「あーはい、私これでも妖怪でして。確かに人間の姿はしていますけれども」

「またまた冗談きっついなー二人とも、ありえないだろ? だってこんなに綺麗なのに、人妖っておま」

「き、れい?」

「…(ほう)」

「いやだから、こんなに綺麗な"人"が妖怪なわけないじゃないか。そうですよね? 美鈴さん?」

「えっと、その。そう言ってくれるのは嬉しいんですけど、私本当に妖怪で…」

「まったまたー美鈴さんは演技派だなーあははは!」

「ええとーてゐさん?」

「放っておけ、言っても聞かんだろうし。それよりあんこく、もうすぐ15時になるが」

「ええ、マジか!? こうしちゃいられない! ごめん美鈴さん、てゐ! ちょっと急ぐから手貸して!」

「ええあのっ!」

「何も私まで繋がなくても」

「帰りたいんだろう? だったら少しでも早く情報を集めなきゃな!」

「は、はいっ!」

「…ったく、自分のことは後回しとは、お人よしだな。そう思わないか、紅魔の」

「…きっとそうなんでしょうけど、私は嫌いじゃないですね」

「さすが空気を読む程度の能力だな」

「微妙に違います! 気ですし、気を使う程度の能力ですからね?」

「気を使うのも空気を読むのも同じじゃないか」

「だからちっがーう!」

後ろで何か言っているが今はそれどころじゃない。美鈴さんの許可ももらえたんだ、さっさとギルドを作って次の街の取っ掛かり作らないとな。いつまでも女性、と少女を連れて旅なんて危険すぎる。
次の街で早々に帰れれば用は事もないんだが、そう上手くいきそうもないよな。何にせよ今は情報を集めないとな。自分のためにも、二人のためにも。

「I'm thinker トゥートゥートゥートゥトゥ I'm thinker トゥートゥートゥートゥ」

「鼻歌とは上機嫌だな? いいことでもあったのかよ?」

「いいや、そんな上等なことはなかったよ。帰ってきたってことは…ほぉう、今度は大きい嬢ちゃんか」

「こんにちわ、紅 美鈴(くれない みすず)ですって違いますからね! 結構最初に誤解する人が多いんですからやめてくださいよてゐさん!」

「ハッハッハ、本気(じょうだん)だ」

「それどっちですか!?」

「と一通り終わったところでこっちはメイリンさんだ、ともかく人数は揃ったぜ」

「上等上等、それじゃ手続きをするぜ? 旅団長、いやギルド長はてるみどー、じゃなくてお前だな」

「…へっ?」

「おいおい、ここまで躍起になったのは首輪つき、お前だぜ? ならあんたが長なのが道理、違うか?」

「まったくその通りだな。私は長なんてガラじゃないし、この身体では威厳も糞もないだろうし」

「わ、私もどちかと言えば指示される側なので」

「え、え、それじゃ俺がギルド長なの? あんこくwの俺が?」

「自分で自虐とは、お前は存外気にしているようだな、可愛いじゃないか」

「う、うるせぇ! いやでも他になる奴がいないんなら俺がやるしかないよな、うんうんそうだそうだ」

「決まったか? ならもう一度聞くがお前がギルド長でいいんだな、首輪つき」

「首輪つきじゃないけど、もうそのあだ名でいいしギルド長も俺でいい」

「決まりだな。ちなみに俺の名前はオールドキングだ。そのまま呼んでもいいし古王と呼んでくれてもいいぜ」

「ああ、わかった。長いから古王って呼ばせてもらう、それならさっそく依頼のほうを」

「残念だがまだギルドを作れるわけじゃーない、ものには順序ってものがある」

「は、図ったな! 古王!」

「はっ選んで騙すのがそんなに上等かね?」

「あのーてゐさん、お二人は一体何を仰られているのでしょうか」

「さあ、ネタか何かじゃないか」

「はあ」

「じゃなくて、ギルドを作れないってどういうことだ? 他の条件は聞いてないぜ?」

「勿論、言ってないからな。正直人数も金もどうとでもなる、問題これから先ある程度やっていけるか、地力があるか、それだけだ」

「…なるほどな、つまりこれから私たち三人に力試しをさせようってわけだな? 依頼という形で」

「ご明察、嬢ちゃんは本当に頭がキレるな」

「どうも」

「まっ今嬢ちゃんが言ったとおりお前ら三人にこの依頼を頼みたい、なあに簡単な依頼さ」

「内容は?」

「この村の近くにいる雑魚を狩って欲しい。所詮大量殺人だ、刺激的にやってくれ」

「殺人じゃないでしょ!? 明らかにこれさっきの芋虫とかじゃん! 人聞きの悪いこと言うな!」

「こりゃ失礼、癖でな」

「その癖は直したほうがいいぞ、ったく。何にせよこの依頼は受けるぞ、そんで終わったらギルド創設させてもらうからな」

「成功してくれよ? まだまだ腐るほど依頼はあるんだ。面倒だが、先は長そうだぜ、相棒」

「相棒でもないし、依頼は…確かに結構たまってるな。うし、それじゃちゃちゃっと片付けてくるからすぐにギルド作れるようにしといてくれよ」

「しかたねぇ、特別にやっといてやるさ」

「それじゃ二人とも、少し退屈だろうが付いてきてくれ」

「あ、はい!」

「了解だ」

門を出て外に出る。先ほどまでは一匹も見当たらなかったモンスター達があちらこちらに姿を現していた。
夜行性に近い生き物でもないが、この世界の芋虫は違うのかもしれない。
大きさもざっとみて二~三メートル、最初に出会った芋虫と大差はない。楽な狩りだ、退屈するほどに。
退屈もしないうちにさっさと狩るとしよう。

「あのう、あんこくさん?」

「ん、何ですか美鈴さん」

「ああメイリンでいいですし敬語も結構ですよ。倒すのってあの芋虫っぽいのですよね?」

「ん…そうだな、俺一人で狩れるし女性は虫は苦手そうだしそこに座ってていいよ」

「よーしさっさと狩れい」

「あれはあれでムカつくのでやめてほしいけどね」

「あはは、私なら別に芋虫くらい平気ですから分担して倒しましょう」

「んーでも本当に平気ですか? ってつい敬語が」

「ふふっ、お気遣いはありがたいですがこの紅美鈴、その拭えぬ敬語と一緒に拳で証明し払いのけて見せましょう!」

「お、おい!」

キシャアアアアアアアアアア!

「…破っ!」

芋虫 に かいしん の いちげき ! 芋虫 を たおした !

「う、うそーん…」

「よっと、どうですか? これでもまだ私を女だからと言えますか?」

「…そんないい笑顔で言われたらもう言えねぇな。わかった、半分は頼むぜ!」

「言われなくとも!」

「若いってのはいいねぇ、いや私も楽でいいねぇ」

数十分後。

「これでラストォ!」

キシャアアアアアアアアアアア!(台詞これだけしかないとかこんなの普通じゃ考えられないー)

「ふぅ、こんなに早く終わるとはな。これもメイリンのおかげだな」

「破ぁー! …はいっ、こっちも終わりましたよあんこくさん」

「みたいだな、いや助かったよ。まさかこんなに強いとは恐れ入ったよ」

「いえ、これでも弱くなってますから本来ならもう少しお役に立てるんですが…」

「そんなことないって、あそこでずっと腰掛けてる奴より万倍役に立ってるよ」

「ハッハッハ、褒めるなよ」

「貶してんだよ! 気づいてこの微細な乙女心に!」

「ちゃっちい野郎心に興味はない…が、あんこく」

「なんだよ」

「お前には補正がかかっているようだな」

「何のだよ」

「言うまでもなく、主人公補正だろうな」

「はあ? 何言ってん」

キシャアアアアアアアアア! キシャアアアアアアアアア! キシャ…

ぶち、ぶちぶち、ぶちぃ!

「…聞こえたか? 大物のお出ましのようだぞ?」

「…みたいだな」

俺が振り返るとそこには身体を引きちぎられ今なお生きながら捕食されている芋虫と、ドラゴンとも思える体躯に鳥のような顔つきのモンスターがいた。

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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