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2011/11/28 (Mon) 私の本 ―星と月の空物語―

私の本にはいっぱいアイドルがいた。空に瞬く無数の星達、見えないものから大きく光り続ける星。
私もそのうちの一人になった。星は瞬く。私は輝いていただろうか?
最初に出会ったのは二つの同じ星。日高愛と秋月涼。二人と一緒に他の星を目指した。
亜美と真美という双子星、でも下から見上げると一つが隠れて一つの星に見える。
私の本の最初のページに描かれていた。私はページをめくった。彼女達は笑っていた。
次に描かれていたのは私と同じところで輝いていた偶像星。顔に沢山の星屑を散りばめた可愛い女の子、サイネリア。
私と同じ本の上で、ページの上で戦った。私はまたページをめくった。彼女は泣いて、笑っていた。
次のページは光り輝く大きな星。でも不安定に点滅するそんな星、本当のスター星井美希。
星井美希のページはすごくめくるのに時間が掛かった。見ていたくて、超えられないと思って。
だけど初めて沸いた負けたくない、そんな風に淡く光った私の光。その光が星井美希に届いた。
とてもとても長い間読みふけったけれど、ページを捲った。彼女は変わらず笑っていた。
次のページはすごく重くて、読み応えがあるページ。気品漂い仄かに匂うお嬢様の香り星、水瀬伊織。
口だけじゃない、月の光だけじゃない常に光り輝こうとする努力星。誰よりも光輝いていたクリスマスツリーの星のような星。
それと同時に知った、誰にも見つけてもらえなかった星のお話し。私を輝かしてくれた月であり、見つけてもらえなかった夜空に消えた星、尾崎玲子。
一度は私の前からも消えようとした月星。私は、私の光をもう一度見て欲しくて。月のお陰でこんなにも光輝けた私という星をもう一度見つけて欲しくて。
重く煌びやかなすっごいページもめくった。彼女は誇らしそうに笑っていた。
それから何ページめくっただろうか。白紙のページが続く、続く、続く。続いてその先に。
小さく四隅に消えそうになっている星を見つけた。今にも消えてしまいそうな星。今度は私が月になろう。
私は月になって星を照らした。届かなかった、今まで届かなかった私の光がそれまでめくってきた星たちの輝きと一緒に彼女を照らす。
届いた。届いて、月と星は一緒に夜空に光り輝こうと笑いあった。笑いあった。
それから私はページをめくり続けた。その本のページにはいろんな星たちがいて、お互いに輝いて、笑いあった。
いつしかどれだけページをめくってももう何の星もなくなってしまった。やりきったと思ったけれど、寂しかった。
だから私は星であり、月になろうと考えた。輝きながら皆を照らす月になろう。そうすれば。
誰かの本の次のページに、私の姿があるだろう。私がそうだったように―――。

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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