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2012/01/01 (Sun) 双子姉

双海真美







私は夢の中にいる。真美の前にはもう一人の真美、ううん違う。前にいるのは真美じゃないね。ずっと見知った顔の真美の双子。
でもどうして夢にまで出てきたのかな? いつも一緒なのにそれけじゃ足りないってこと? んっふっふ~、亜美は甘えん坊だね。
……何々? そんなしんみょーな顔してどうしたの? せっかくの夢の中なんだから普段は出来ないことをして遊ぼうよ。
えっ、真美に言いたいことがあるの? そんなおっかない顔して言うことがあるなんてまるでドラマみたいだね。うん、聞くよ。
……そっか。亜美はそんな風に思っていたんだね。真美のことがちょびっとずつだけ嫌いになっちゃったんだね。うわっ、かなりショックだよ。
でも泣いたりしないんだね、ってそれはそうだよ。だって真美も亜美のところで嫌いなところいーっぱいあるよ?
何でもかんでも真美以上に無邪気に楽しめる亜美が羨ましいしくて嫌い。
誰からもひとなっつこくて可愛いって言われても素直に喜んで飛び跳ねる亜美が嫌い。
真美と同じ歳なのに未だに自分の意見をびしーっと言える亜美の真っ直ぐさが嫌い。
実は真美よりもちょっとだけお尻がきゅっとなってて腰のくびれもしまってる亜美が嫌い。
ほらね? 真美だって亜美の嫌いなところくらいあるんだよ。でもそれは仕方ないことなんだーって思うから。気にしないでいいんだよ。
本当に嫌いなら亜美も真美も喋らなくなるし、近づこうともしないでしょ? いつだか兄ちゃんにもやったことがあるし。今は大好きだけど。
でも真美はずっと亜美の側にいるし、亜美も真美のすぐ側にいてくれてる。ならもう答えなんて出てるでしょ?
ホントに? なんてそんな涙目で見つめてこないでよ。こっちまで泣きたくなっちゃうから。でも真美は泣かないよ。
だって真美、亜美のこと嫌いだけど。だけどね。
亜美のこと本気で大好きだから。だすととぅーだすと? ちりも積もればちりになるってやつだよ。
だから泣かないでいいんだよ。亜美は笑ってたほうがずっと可愛いのに、もったないよ。だから真美はいっつも手を差し伸べてあげられるの。
ん、頭の上のほうから声が聞こえてくる。夢の中の亜美の声じゃなくて私がよく聞いているすっごく可愛い声が聞こえる。

「ちょびっとずつだけど真美のことが嫌いな亜美のこと、また助けてくれる?」

何を言ってるんだよ亜美君。そんなのお互いさまサマーなのに一人だけ辛い思いなんてしちゃだめだよ。そんなものはぽいぽい。
ってこらー! どこに行くんだー! まだ話は終わってないんだぞー! お姉ちゃんの話はちゃんと最後まで聞きなさいってお母さんに言われ、てないけど!
なんて怒ったりしないよ。怒ったり出来ないよ。だって亜美。
涙を堪えるので精一杯だもんね。
そいじゃこれからはミラクルサプライズタイムだよー? お姫様!

―――ぎゅっ。

ほら、温かくなったっしょ? べ、別に太ったってわけじゃないからね?
ねえ、亜美―――?
「どう、驚いた? んっふっふ~、亜美もまだまだだねっそれにいい逃げなんて許さないよ。次はお姉ちゃんのターンだっ」
まるで王子様みたいだね。ちょっと恥ずかしいな。でも亜美がせっかく健気にお姫様になって涙を堪えてるんだからかっこくらいつけちゃうよ。
「真美もね、亜美のことちょびっとだけ嫌い。だけど亜美はちょびっとだけ亜美のことが嫌いな真美がいたらどうする? 見捨てちゃう?」
首を横に振ってくれる亜美。涙で精一杯なんだから無理しなくていいのに。言わなくても、何もしなくても、こうやってぴとって一緒にくっついてれば伝わってくるから。
「えへへ、真美もね、一緒だよっだからもう泣かないで、亜美。亜美が泣いてると真美も泣きたくなるからさ」
今度は首を縦に思いっきり。こんなときでも誰かのためになれる亜美、実はちょびっとだけ嫌い。
でもやっぱりさ。それ以上に真美ってば、亜美のことが好きで好きでたまらないから。最後に、これだけは聞いてね?
「だいだいだーいすきな亜美のことをお姉ちゃんの真美は、絶対助けるからっ」
これでもう平気かな? 笑ってくれるかな? 早く見せてよ、素敵な笑顔を。
「……それじゃ、んっ」
むむっ、むっ? ……えぇ~! そ、そこまでやるの!? 確かに真美は亜美のこと大好きだけど、そそそんないきなりは心の準備運動が~!?
で、でもでもっ! 真美が王子様で亜美がお姫様ならこれをやらなきゃ物語はおわらないよ~! 
ってうわぁ亜美、目つぶってるよ! これが噂に聞くステンバーイ ステンバーイ ゴッ! って奴!? というか亜美物凄く可愛いよ!?
お、落ち着いて真美。大丈夫、これは物語を、魔法を解くためのき、き、きキッ、スだからっ! ファーストとかそういうのとは無関係だから!
いつまでも、待たせてちゃわるいし……ええーい! 覚悟を決めろ双海真美! 私に力をヤキニクマン!
ゆ、ゆっくりと、ゆっくりと。そーっと、そっと……。も、もう目なんか開けてらんないよー……。
「……」
「……」
もう、いけるところまでいっちゃえー!
「……ぷっ、あはははははっ! 真美、す、すっごい顔だよっあはっあはははははははは!」
「なっ!? こ、こっちは必死に亜美を助けようとしてたんだよー! 図ったなー亜美ー!」
「あはははは、最初に騙したのはそっちっしょー! これでおあいこだよーんだっ」
「こらまてげしゅにんめー! さっそうとおなわちょうだいだー!」
「……なら、あげるよ」
するんと真美の腕を乗り越えて目の前に来た亜美と目が逢った。千早お姉ちゃんの曲みたいだけどそのなんていうかこれそのあのえっとあうえぇあああおお?

ちゅっ

……ちゅっ?
「どう? 亜美のふぁーすときっすのお あ じ は ?」
「……ほんとにするなばかー!」
「じょーくじょーく、半分ジョークだよ! 真美お姉ちゃん!」
「今更お姉ちゃんとか言っても遅いんだからー! こらまて馬鹿妹ー!」
「あはははっ!」
なんだかとんでもごとになっちゃった気がするけど、楽しいからいっか。うん、それにしてもお姉ちゃんってすっごくむず痒い。
けど、嬉しいかな。
亜美もジョークなら顔真っ赤にするほどしなくていいのにっ。本当にまだまだイタズラっ子だ。
……あれ? なんかすっごく大事な部分があったと思うんだけど、気のせいかな? ……気のせいだよね。うん、きっと、気のせいだ。
そうじゃなきゃ、真美の半分も足してまんがんじょうじゅになっちゃうから。
そういうのは、まだもっと先で、ね?

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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