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2012/02/21 (Tue) ユメから夢へ

アイドルマスター
シンデレラガールズ







私は、働きたくなかった。
私は、動きたくなかった。
私は、じっとしていたかった。
それだけだった。

念願の生活も一年。夢にまで見ていたものは、色褪せていく。
そして思い出す。あれだけ嫌だった頃を。あの頃が、逆に色づいていく。
アイドルとして活動した数年。私は大人気になって、瞬く間にアイドルの頂点までたどり着いた。
それなりに、辛酸もなめたけど他のアイドル達ほどではないと思う。
その期間だけで私は手に入れた。一生を、何もせず、生きていくだけの財産を。
うれしかった。これでもう、何もしないで生きていけるんだって。
ほどなくして私はアイドルを止めることをプロデューサーに伝えた。
プロデューサーは辛そうな顔をしていたけど、了承してくれた。
その顔を見て、何も思わなかったわけじゃない。
けど人間は、ううん、私は目先の幸せを優先させたんだ。
それが、いけなかった。

アイドルをやめて、高校も卒業して、就職はしないで。
私は家の中でずっといることを選んだ。
それだけのことができるお金はもう手に入れていたから。
至福の時間は続いた。ずっと、ずっと。
私だけの夢、私はそれを満喫し続けていた。
最初の数ヶ月は天国みたいに、楽しんでだらだらしていた。
でも、楽しめていたのも半年ほど。
徐々に心が疲弊していった。何もしていないのに、心が少しずつ疲れていった。
それでも外に出ることはしなかった。
髪は伸ばし放題、化粧なんてしない、必要なものは通販で。
すべて、私が望んだことだった。……だったんだ。

あれから、一年。私は冷めていた。違う、覚めていた。
自分の夢から、覚めていたんだ。
私の。
私の、夢は。
叶えちゃいけなかった。
声もでない。
涙もでない。
失うものはない。
何故なら。

私は得てきたものを捨て、何も得ようとしてこなかったから。

……働きたくなかった。
……動きたくなかった。
……じっとしていたかった。

……でも。











独りを、望んだわけじゃ、なかった。


このまま独りなら。
夢から覚めたままならば。
いっそ眠ってしまおう。
永遠に。
そう思って、私は知らず呟いていた。

―――誰か、助けて。

独り者の、独り言。
誰にも、きこえな

ドンドンドンドンッ!

玄関が叩かれる音が聞こえる。
でも動けない。例え頭が夢から覚めていても、体はもう重力にすら勝てない。
衰弱しきった私はもう動くこともままならなかった。
けど、うれしかった。
こんな私の扉を叩いてくれる人が、いたなんて。
そんな人、プロデューサー以来だ。
幸せかな。……最後くらいは幸せなのも、いいか。
どこの誰かはわからないけど。
ありがとう。

―――おやすみなさい……。

私の意識は、ここまでだ。













今でも覚えてることがある。
すべてを捨てた私を。
許してくれて。
見つけてくれて。
迎えに来てくれた。
誰かの声を。












―――ほら、営業いくぞ。この馬鹿。











私は、働きたくなかった。
私は、動きたくなかった。
私は、じっとしていたかった。
それだけだった。

そんな私の夢が、また叶いました。
働かないのだけだけど。
でも前に叶った夢よりもとっても、素敵で。
ちょっと私らしくない夢が叶いました。
だから、今私はとっても。
幸せです。

私の名前は双葉杏。
今でも面倒くさがり屋です。
今までいろいろあったけれど。
これからどうなるかわらないけど。











もうすぐ、お母さんになります。

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Author:流ぬこ
自個偽無、候。
書いたり書いたりしている流ぬこです。
ピクシブなんかでも同じく流ぬこで書いています。
はじめの一歩を見るとオズマ戦でも小橋戦でもどの戦いでも泣けます。はい。

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