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それは白紙のノート、何も描かれていないキャンパス。
人のソレは、人の人生によって、何かが書き込まれて、埋まっていく。

書いたものは消されるかもしれない。
そのまま残るかもしれない。

白紙だった綺麗なソレは少しずつ染まっていく。
何色にもなれる、のに人々は、個性を持たない、誰かと似た色へと染まっていく。

赤色が好きだった人も。
青色が好きだった人も。
緑色が好きだった人も。
黒色が好きだった人も。
白色が好きだった人も。
虹色が好きだった人も。

やがて薄ら汚さをした灰色へと染まっていく。
純粋な灰色とは違う、薄ら汚い灰色。煙のような、スモッグのような。
不気味で、気色悪いのに、離せない色。

だから、灰色に染まったソレを持つ人は、色を残したままの何かを求めている。

燃えるように熱い、他を巻き込むような灼熱色に心を躍らせ。
七色にも思える声に癒されて。
自分の色を一時的にでも、憧れていた色へと変えようとしている。

きっとそうしないと生きていけない。ソレが、本当に染まりきってしまうのをとめるために。

ソレとは心。
心は人そのもの。
知識も記憶も、脳だけでなく、心にこそある。
それが、灰色という大きな煙に巻かれてしまったら、
きっとその人はその人でいられなくなる。

だから色を求めることは恥かしいことじゃない。
自分の色を持ってないことを、否定しすぎてはいけない。

色を求めて、その色から元気をもらい、また灰色に染まりゆく心で
灰色の日常に飛び込んでいくあなたはきっとヒーロー。

変わり映えもしない日常に、身を溶け込ませて、怒られながらも、何とか歩いていく。
そんな灰色のヒーローは僕だ。

だけどヒーロー。
過去に夢見た色はもう届かない。
焦がれた色に染まるには、あまりにも余白がなさすぎる。
憧れた色に染まるには、あまりにも灰色が強すぎる。

だけどヒーロー。
灰色のあなたと日常、染まった心を。
一時的でも色づけるのは、あなただけ。

だから、自分も、あなたも、きっと立派な人だから。
自分を騙すのがうまい自分、あなたなんだから。
灰色の心を、何かの色に染めるのだってきっと簡単。

世界の灰色に、あなたの灰色に、
いつかあなたの色が差し込むまで、この世界で抗ってみせて。
2017.12.03 Sun l 自作小説 l COM(0) l top ▲

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